2020年12月01日

自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方

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モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした
オックスフォード児童発達学博士が語る
自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方

無意識にこんな言葉と使ってないでしょうか。
●ほめる●
・すごい!
・よくできたね! 才能あるよ!
・さすがお兄ちゃん(お姉ちゃん)だね

●叱る●
・ダメって言ったでしょ!
・早く〇〇しなさい
・どうして約束が守れないの?

日本人に多いとされる「自己肯定感」の低い子どもは
謙遜文化による「ほめ不足」が原因ではなく、
「非効率なほめ方や叱り方」が原因かもしれないのです。

子どもたちが「ごほうびシール」を得るため、
あるいは大人からの罰を避けたい一心に行動したとすると
子ども自身がもっている好奇心や興味を見極めるのは
非常に難しくなるからです。

つまり、ほめるという行為で褒美を与えることは、
罰と同じように、無意識であったとしても
やり方によっては子どもたちの行動やモチベーションを
外的にコントロールし、その子の本当にやりたいことの
妨げになる可能性があるということです。

普段何気なく言っている「ほめ方」「叱り方」の口ぐせを
意識して少し変えるだけで、子どもとよりつながることが
できるようになります。


◎親の声かけ次第で、子どもは変わる
◆そのほめ言葉が、子どもの自主性を奪う?
・「褒美を与える」と「罰する」はアメとムチです。
 これは条件付きの接し方といいます。
①条件付きの接し方(条件付き子育て)
・子どもの行動の善し悪しによって、褒美や罰を使いながら
 愛情の注ぎ加減を調整し、行動をコントロールしようとする。
②無条件の接し方(無条件子育て)
・行動の善し悪しにかかわらず愛情を注ぎ、
 子どもの気持ちに寄り添う。

・愛情をエサにする接し方を繰り返すと、ほめられたときに
 愛されていると感じ、逆にそうでないときには愛されていないと
 感じてしまうのです。

◆無条件子育てをするための5つの条件
①ほめ方と叱り方に気をつける
・能力や見た目に集中した声かけを避け
 努力や経過に言及したり、子どもの行動について
 具体的に声をかけかたりすることが重要です。
②子どもに対するイメージ(見方)を見直す
③子どもにとって良きリーダーでいる
・子育てにおけるよきリーダーとは、子どもに向き合い
 気持ちに寄り添いながらも、必要な制限を設け
 子どもに道しるべを示す人を指します。
・子どもが必要としているのは、大人がどっしりと
 受け入れてくれるという安心感です。
④子どもへの欲求を考え直してみる
・子どもを信じるということと、子どもに非現実的な
 期待をもつというのは、意味合いが違います。
・子どもに「○○をしなさい!」「○○をしないで!」と言う前に、
 一度、それが本当に必要なメッセージなのかどうかを考えてみてください。
⑤子育ての長期的なゴールを持つ
・普段の自分の行動が、子育ての長期的なゴールに
 いかに貢献しているか、あるいは、子どもの成長の
 邪魔になっているのか、意識して考えてみましょう。


◎自分でできる子に育つほめ方
◆安易な「ほめて伸ばす」には要注意!
「すごい!」「よくできたね!」「えらいね!」
「さすが○○ちゃんだね!」「才能あるね!」「なんでもできるね!」
これらは、子どもをほめるときによく使われるフレーズです。
しかし、ほめ方によっては、子どもに不安やプレッシャーを
与えたり、モチベーションが下がる原因になったりと
様々な弊害があるのもたしかです。

◆3種類のほめ方、どれが正解?
①おざなりほめ
・具体性に欠ける、中身のない表面的なほめ方。
 すごいね! 上手!
②人中心ほめ
・性格、能力、外見といった表面上の特徴を中心にほめる
 優しいね、頭がいいね、かわいいね
③プロセスほめ
・努力・過程・試行錯誤した手順を中心にほめる
 頑張って最後までやりきったね
 失敗してもあきらめなかったね
 いろんな方法を試したね

◆”おざなりほめ”と”人中心ほめ”がNGな4つの理由
①ほめられ依存症になる
・ほめられないと自信がもてず、外部からの承認でしか
 自分の価値を見出せなくなります。
・つねに認めてもらいたい、ほめてほしいという
 承認欲求が強くなるため、ほめられなかった場合に
 不機嫌になったり、不安になったりするのです。
②興味を失う
・上手ね、すごいすごい、と言われ続けると、
 子どもはほめられること自体に快感を覚え
 どうしたら次もほめてもらえるかと考えるようになります。
・その結果、ほめられるだけに行動をするようになり、
 せっかく楽しいと思っていたことにも意義を
 感じなくなってしまうのです。
・例えば、自分が描いた絵を、上手ねと言ってもらえなく
 なったとたん、ほめられないなら、もう絵は描かない
 と本来は好きだったはずのお絵描きをやめてしまいます。
③チャレンジ精神が低下する
・ほめるというのは他者からの評価が基本です。
 あなたは仕事ができる人だねとほめられると
 プレッシャーを感じすぎてしまうことがあるのではないでしょうか。
 子どもも同じです。周囲から評価が下がることを恐れ、
 失敗を避けるためにチャレンジすることを躊躇するようになります。
・たとえば「頭がいいね」と言われ続けると、万が一、
 失敗をしたら、賢いというイメージが崩れてしまう。
 とプレッシャーを感じ、言い訳が多くなるなど、
 周囲の評価から自分を守ろうとします。
④モチベーションが低下する
・努力の有無にかかわらず、いつも上手!と言ってもらえたら
 自己評価をする必要がなくなります。その結果、子どもは
 頑張らなくてもよいと思うようになり、努力をして何かを
 成し遂げることの必要性を感じなくなるのです。
 そうすると、上を目指さなくなってしまうのです。

◆ほめるときの3つのポイント
①成果よりも、プロセス(努力、姿勢、やり方)をほめる
・子どもをほめるときに大切なのは、能力や性格を
 たたえるのではなく、取り込んでいる過程での努力や
 挑戦した姿勢、やり方を工夫した点などに言及し、
 励ましてあげることです。
②もっと具体的にほめる
・おざなりほめに足りないのは具体性です。
 「すごいね」と言われても具体的な理由なしには
 自分の優れているところ、または努力が必要な
 ところがわかりにくいものです。
・具体的なフィードバッグをもらった場合のほうが
 次のパフォーマンスに向けてモチベーションが
 自然と上がります。
・「上手」「よくできました」と大人の評価を押し付ける
 ことを避け、見たままを具体的に表現してみるのです。
③もっと質問する
・ほめる言葉を伝えるだけでなく、子どもにどんどん質問しましょう。
 大切なのは、子ども自身がどう感じたか、どう思ったかと
 いうことであり、親がどう思うかはそれほど重要ではありません。
・会話のキャッチボールがけてるような自由回答式の質問をしましょう。

◆むやみやたらにコメントしない
・本来子どもが求めているのは評価ではなく、
 何かを達成したとき、新しいことを発見したとき、
 嬉しいことがあったときに、大好きな両親や先生と
 それを共有することなのです。
・つまり、喜び、興奮、驚きなどといった感情を
 大切な人と一緒にわかちあうことで、自分の居場所が
 あるという感覚が生まれ、幸せな気持ちになるのです。
◆本当にすごいと思ったら「すごい!」もOK
・がんばっていないと自覚しているときに、
「がんばったね」と言われたら、その人の誠意に疑問を持ちます。
・子ども自身が、親のほめ方がおおげさであったり、
 あるいは過小評価されたと感じたときは、学校の成績低下や
 気持ちの落ち込みにつながりやすいです。


◎自分でできる子に育つ叱り方
◆罰を与える叱り方がNGな4つの理由
①より攻撃的、反発的な態度を生み出す
・罰を受けている子どもは、逃げ場がなく、
 自分の力でどうすることもできず、さらに自分に罰を
 与える相手に対して怒りを覚えます。
②力を使った問題解決方法が正当化される
・罰を使った子育ては、暴力や圧力で問題が解決できる
 というメッセージを子どもたちに送っているのです。
③親子関係にヒビが入る
・親が子どもに罰を与えると、子どもにとっては
 親が自分の味方だと感じることが難しくなります。
④罰を与えても反省を促さない
・罰を受けた子どもは、次は罰をいかに逃れるかと
 いうことに意識が集中するため、自分の行動のどこに
 問題があったのかを考えません。

◆褒美と罰、2つの落とし穴
・罰と褒美の落とし穴は、どちらも与え続けないといけない
 というところにあります。そして褒美と罰のもうひとつの
 落とし穴は、子どもが自己中心的な考え方になってしまう
 ところにあります。

◆上手な叱り方の4つのポイント
【叱り方4箇条】
①「ダメ!」「違う!」をできるだけ使わない
・否定的な言葉は浴びせないようにすることが大切。
 「そうだったんだね」「わかるよ」から始める
②結果ではなく努力やプロセスに目を向ける
・過程や手法中心の声かけとは、結果に至るまでの努力や
 やり方に対してネガティブな評価なしに
 具体的にフィードバッグを与えることです。
③好ましくない行動の理由を説明する
・子どもに、自分がとった行動が、子ども自身あるいは
 他者にいかに影響を与えるかというモラルに
 焦点を置きながら、具体的に説明すること。
④親の気持ちを正直に伝える
・「私メッセージ」とは、相手を批判したり否定したりせずに、
 「私」自身の気持ちを中心に、自分自身がどう感じているか、
 またその理由は何であるかということを伝えながら
 コミュニケーションをとる方法です。
・「あなたメッセージ」は”人中心の批判”と同じように
 受け手側は「責められた」と感じやすく、攻撃的になったり
 言い訳をしたりと、自己防衛の反応をとりやすくなります。

「わたしメッセージ」のつくり方
行動+感情+影響+提案
①壁に落書きをしたとき
✖なんて悪い子なの
〇壁以外にどこに描けるか一緒に考えてみようか
Good:消すのが大変だから、紙に描いてみようか

②落ち着いて座ってられないとき
✖落ち着きのない子だ!
〇足と足をくっつけるゲームをしようか!
Good:少し座ってくれると話に集中できて嬉しいな

③ティシュ箱にいたずらをしたとき
✖さわっちゃダメ!どうしてわからないの!
〇これは遊びようにしようか
Good:ティシュがなくなると使いたいときに困っちゃうんだ

④部屋を散らかしているとき
✖だらしない!早く片付けなさい!
〇お洋服をたたむの、一緒にやってみようか
Good:掃除機がかけにくいから物が床にないと助かるな

⑤ジュースをこぼしてしまったとき
✖なんでそうやっていつもこぼすの!
〇どうしたらこぼれずに済むかな?
Good:テーブルの端にコップを置くと
   こぼれやすいから真ん中に置くね。

⑥スーパーでだだをこねるとき
✖買わないって言ったでしょう。なんで言うこと聞けないの!
〇このお野菜かごに入れるの手伝ってくれるかな!
Good:リストのものを買って早く一緒に
   おうちに帰れたら嬉しいんだけどな

⑦友達を叩いたとき
✖なんでそんなに意地悪なの!
〇お友達に「おもちゃ返して」って言う練習しようか
Good:お友達の髪を引っ張ったら痛いから
   ママがここに座って止めるね

⑧テストの点数が悪かったとき
✖ひどい点数だな!なんでできないんだ!
〇できなかったところを一緒に確認して、
 次にできるようにしてみよう!
Good:期待していた点数がとれなかったら悔しいよね。
   次はこの問題が解けるようになったら嬉しいね。

⑨なかなか宿題をしないとき
✖ゲームばっかりしないで!早く宿題やりなさい
〇こないだごはん前に宿題やったとき、がんばってたよね。
Good:明日の学校に間に合うかパパは心配になっちゃうな。

⑩門限を守らないとき
✖どうしていつも約束を守れないんだ!
〇今回は門限を守れなかったね。
 どうしたら時間どおりに帰ってこれるかな?
Good:遅くなると、すごく心配だから、時間どおりに
   帰ってきてくれると嬉しいな。


◎子どもとつながる聞く習慣
◆子どもがのびのび育つアクティブ・リスニング(傾聴)
・私はあなたのことを認めているというメッセージを
 子どもに伝えていくのは非常に重要なことです。
・子どもに100%注意を傾けて聞く
・否定されないことが、自分で考える力につながる
【無条件の受容精神】
・子どもの話に心から興味をもつ
・子どもの気持ちを真摯に受け止める
・子どもを信頼する
・子どもを1人の個人として、自分と切り離して考える
【反映力】
・ジャッジしない
・解決してあげようとしない
・話をそらさない

◆子どもとぶつかる7つの習慣
①批判する
・だから言ったでしょ!
・何度言ったらわかるの
・赤ちゃんじゃないんだから
②責める
・あなたのせいで遅れたじゃない
・どうして先に言わなかったの!
・気をつけないから机が汚れたでしょ!
③文句を言う
・うるさい
・全然ダメ
・早くしてよ
④脅す
・泣き止まないなら、置いていくからね
・ママの言うこと聞かないならもう一緒に遊ばないよ
・テストでいい点とれないなら、友達連れてきちゃダメだからね
⑤罰する
・物を取り上げたり、愛情を引っ込めたりする
・おもちゃを取り上げる
・小遣いを減らす
・叩く、無視する
⑥目先の褒美で行動をコントロールする
・良い子にしてたらお菓子あげるね
・歯を上手に磨けたらシールあげるね
・今日は言うことを聞いたから、おもちゃを買ってあげるよ
⑦がみがみ小言を言う
・ちゃんと聞いているの?
・本当にわかっているの?
・何度言ったらわかるの?
「子どもをコントロールしない」原則に立ち返る

◆子どもとつながる7つの習慣
①応援する
・子どもが何かを達成できるようにサポートする
②励ます
③傾聴する
④信頼する
・子どもが一人でできることには手助けをせず待ってみる
・子どもが苦戦しているときも、まずは見守ってみる
⑤尊重する
・一人の個人として子どもを敬う
・子どもと大人と同じ権利を持った一人の人間であることを認める
・子どもの存在の尊さを大切にし、上下関係を強要しない
⑥違いを話し合う
・どちらが正しいかを決める取引ではない
・大人の意見や結論を押し付けない
⑦受け入れる
・子どものありのままを認める
・子どもの意見を一蹴せずに、
 気持ちが理解できるようにまずは耳を傾ける
・子どもの行動の善し悪しにかかわらず、ありのままを受け入れる。


◎こんなとき、どうすればいい?Q&A
◆年齢別に対応を変えるべき?
・ほめ方について、幼い子どもには簡潔な説明を心がける以外は
 年齢によって声掛けのポイントを変える必要はありません。
 ただし、その年齢の子どもが理解できる言葉づかい
 説明を心がけましょう。
◆厳しく叱らないと言うことを聞きません。
・「子どもを尊重する」というのは好き放題にやらせ、
 まったく叱らないということではありません。
・叱る前に、自分の期待が子どもの発達にふさわしいものか?
 大人にとって不都合だから叱っていないか?
 を一度問い直してみましょう。
・社会のルールや子ども自身の安全、まわりの安全に関わるようなとき
 厳しく叱ることは大切です。でも、そうでないときも大人の都合で
 叱ってませんか? 子どもにイライラするとき、
 一度立ち止まって考えてみましょう。


Myおススメ度★★★★4(5段階中)2020/11/29 読了

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posted by takewoody at 08:00| 埼玉 ☔| Comment(0) | ビジネス・自己啓発本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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